2026.09.17 学環学生が行く!地域未来共創学環『授業紹介』インタビュー 【第4回 「データ活用法」(加納 徹 先生)】
4回目の授業紹介は、2年次にすべての学環学生が履修する「データ活用法」です。
今回は、学環学生広報アンバサダーの のんたん、ゆもと の2人がこの授業を担当されている加納先生にインタビューに行きました!!
ゆもと:
まず初めに、「データ活用法」の授業の概要を簡単に教えてください。
加納先生:
世の中にはたくさんのデータがありますが、十分に活用しきれていない現状があると思います。一方で、今は誰でも膨大なデータにアクセスできるようになりました。この授業では、さまざまな形のデータを可視化・分析し、データをどのように使うことができるのかを学びます。
具体的には、Pythonというプログラミング言語を使って、色々な種類のデータに実際に触れていきます。可視化・グラフ化を通じて、そこから何がわかるか考えながら、データの活用方法を体験的に学ぶことができる授業になっています。

のんたん:
データを扱うための概要を学ぶ、ということなのですね。
ゆもと:
学環では、この後にビジネスとデータサイエンスのどちらかのプログラムを選択し、より専門的な授業が展開されますが、「データ活用法」はその基礎という感じですか?
加納先生:
そうですね。どちらのプログラムを選んだとしても、データを活用するための最初のステップとして、実際にデータに触れてみる場になると思います。「データ活用法」の授業を踏まえて、多変量解析や機械学習といった学環生に必要なデータサイエンスを学んでいくという仕組みです。
ゆもと:
基礎的なことができるようになってから、さらに発展していくということですね。
では、実際に世の中にはどういうデータがあふれていて、どのように活用されているのでしょうか?
加納先生:
身近な例でいうと、皆さんが使うSNSには膨大な投稿データがあり、それらを分析・活用する研究が進められています。例えば、投稿からインフルエンザの流行を予測する研究や、心臓病のリスクと投稿内容の関係を分析する研究があります。また、災害時にはSNSの情報を即時に解析し、災害状況をリアルタイムで把握・推定できるような仕組みが、実際に開発されています。こうした身近なビッグデータには、社会や地域のさまざまな課題の解決に繋がる可能性があると感じていますね。
さらに、動画配信サービスでは、自分の好みに合った動画がおすすめとして表示されることがあると思います。これは、視聴履歴などの行動ログを収集・分析し、一人ひとりに合わせて表示する動画を選んでいるからです。そういったところで、皆さんもデータの活用を身近に感じたことがあるのではないでしょうか。
のんたん:
たしかに、おすすめ機能で、知らなかったけど好みの動画が流れてきて…なんてことがよくあります!
ゆもと:
先生の授業で使用する、プログラミング学習支援システム「CHIKUWA Editor」は、やはり先生の授業のこだわりポイントなのでしょうか?
加納先生:
こだわりポイントの一つですね!
プログラミングへの苦手意識があったり、「プログラミングはしんどい…」と感じたりする学生も結構いると思いますので、少しでも楽しんでもらえるように作っています。
プログラミングのスペシャリストである「ちくわくん」と、初心者プログラマーの「はんぺんくん」の掛け合いを見ることで、苦手意識を軽減できたらと思っています。AIを活用して、学生自身が書いたコードや発生したエラーに対して、二人が掛け合いながら解説をする仕組みになっています。掛け合いをいつでも見られるようにすることで、つまずきを抑えられるように工夫しています。

のんたん:
ちくわくん・はんぺんくんが好き!!という学生も多いですし、私もその一人です!CHIKUWA Editorにはほかにどんな工夫がされているんですか?
加納先生:
楽しんでもらえるように、キャラクターの性格を細かく設定しています。会話自体は、ある程度決まった流れに沿って、一人ひとりのコードに合うようにAIが作っています。また、考える機会が失われることへの対策として、「答えを直接言わないAI」にしている点も工夫の一つですね。すぐに答えを教えるのではなく、ヒントや問いかけを通じて、考える機会をつくるようにしています。
ゆもと:
CHIKUWA Editor以外にも、授業を行う上で工夫している点はありますか?
加納先生:
プログラミングの実行結果をグラフや画像で確認できる、応用的・実践的な演習問題を多く取り入れていますね。プログラミングの演習は、どうしても文字や数値を表示するだけの結果になってしまいがちです。私はそれでも楽しいのですが(笑)
それだけでは苦痛に感じる学生も多くいると聞きますので、少しでも多くの人にプログラミングを楽しんでもらいたいと思っています。実際、授業で取り組む画像処理の課題などは、学生たちも楽しんで取り組んでいる印象です。
例えば、スマートフォンで写真にフィルターをかけるときに、その裏側で何が起こっているのかを、自分でコードを書き換えながら体験できるようにしています。そういった身近な技術と絡めた演習課題をよく出して、実際に手を動かして学んでもらうことを大事にしています。基礎を教えるときにも、早い時期から実行結果を画像やグラフなどで確認できるようにすることで、達成感を味わってもらえるような授業を心がけています。
ゆもと:
汎用性が高い技術だからこそ、それで何ができるか、目的を自分なりに考え、イメージすることが大事なのですね!

のんたん:
では、地域未来共創学環として「データ活用法」からその先の授業へ、どのように学びを発展させていくことができるのでしょうか?
加納先生:
「データ活用法」でデータを可視化・分析する経験を積んだうえで、その先の授業では、AIや機械学習の仕組みについても理解を深めてもらいたいと思っています。
最近は誰でも日常的にAIを使えるようになりましたが、その中でどのような処理が行われているのかを説明できる人は、まだ少ないと思います。でも、AIの仕組みを知っておくことは、AIを効率的・効果的に使うだけでなく、結果を正しく判断するために重要です。特に、AIを支える技術の基礎となる「機械学習」は、ぜひ身につけてほしいですね。
そのうえで、社会・地域課題の解決に向けて、さまざまなツールや考え方を組み合わせていく。学環生には、こうした知識と技術を実際の課題に結びつけて活用する力を、ぜひ養ってほしいと思います!
のんたん:
最後に高校生へメッセージをお願いします!
加納先生:
今、数学やプログラミングなどの基礎的なところを学ぶ中で、それが社会でどう役に立つのか、まだイメージがわいていないかもしれません。その段階では辛く感じることもあると思います。でも、学んだことを応用してデータを可視化したり、社会課題の解決に役立てたりできるようになると、きっとだんだんと楽しくなっていきます。今は、そのための基礎固めの時期だと考えてもらえればと思います。
基礎を学ぶときにも、社会でどう使えるかを自分なりにイメージできれば、より楽しくなるはずです。
そして、その活用のイメージを広げ、実際にデータを扱う力を身につけられる授業が「データ活用法」です。ぜひ、学んだことが社会に役立つと実感できるようになるまで、焦らずにコツコツ頑張ってほしいと思います!
ちくわくんと一緒に待っています!
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