カリキュラム

カリキュラム・ポリシー

地域未来共創学環のカリキュラムは、全学生がビジネスとデータサイエンスをそれぞれ体系的に学びつつ、高度な実践力を育成するためのコーオプ実習を通した「理論と実践の往還」を可能としています。
これにより在学中に複眼的・分野横断的な観察力、分析力、実践に基づく総合的な思考力や他者との協働を通して主体的に貢献しようとする態度・姿勢を身に付けることができます。

  1. 教育課程の編成
    • ディプロマ・ポリシーで定めた5つの能力を育成するため、基盤教育科目と専門科目からなる4年間の体系的かつ分野横断的な教育課程を編成する。
    • 地域課題の発見・理解のための基本的な姿勢及び知識を身に付ける学環基盤科目、経営・経済、データサイエンスに関する知識・能力を身に付けるプログラム共通科目、それぞれの分野の知識・能力をより深化させるプログラムコア科目、地域課題解決のための学力を複眼的・分野横断的に身に付ける課題探究科目を編成する。
    • 学修と実践の融合・往還による高度な実践力を養うコーオプ教育を実施する。
    • 教育課程は、地域の企業や自治体等の参画を得て「共創教育課程」として運営・編成する。
  2. 社会人としての姿勢を身に付け、地域活性化志向を醸成する科目の配置
    • 初年次の基盤教育科目から社会に貢献できる意欲、茨城をはじめとする地域の活性化に自ら進んで取り組み、貢献する積極性を涵養する授業科目を配置する。
    • 地域課題の解決主体としての姿勢、地域活性化志向を醸成するための授業科目を学環基盤科目に配置する。
    • 企業や自治体等において実践的に学ぶコーオプ教育科目を配置し、理論と実践の往還教育を実施する。
  3. 分野横断的に専門知識を修得しつつ、世界の俯瞰的理解を深めるための科目の配置
    • 基盤教育科目において世界の俯瞰的理解を深めるための授業科目を配置する。
    • すべての学生が経営・経済及びデータサイエンスに関する知識・能力を体系的に身に付ける授業科目をプログラム共通科目に配置し、さらに経営・経済あるいはデータサイエンスの発展的・応用的な知識・能力を身に付ける授業科目をプログラムコア科目に配置する。
    • 複眼的・分野横断的に地域課題を俯瞰的に理解し、解決するための知識・能力を身に付ける授業科目を課題探究科目に配置する。
  4. 課題解決能力・コミュニケーション力を育成する科目の配置
    • 課題解決能力を育み、学生が自らの理想に基づいた将来を切り拓く基礎となる思考力・判断力・表現力を育成するため、アクティブ・ラーニング科目を充実させる。
    • 異なる分野や文化的背景をもつ多様な人達とのコミュニケーション力や協働性を育成する科目を充実させる。
  5. 教育の質の保証
    • 丁寧な学修・履修ガイドにより学生の主体的な学びを促進し、単位の実質化を図るとともに、各授業科目の到達目標及び明確な成績評価基準に基づく厳格な評価を行う。学修成果の可視化に努め、教職員と学生の相互協力と点検に加えて、地域の企業等により構築・運営する教育体制により不断のカリキュラム改善を推進する。

カリキュラムの内容と特徴

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  1. すべての学生が身に付ける
    ビジネス データ
    サイエンス
    ソーシャル・
    アントレプレナー
    シップ

    学環の学⽣は、これからの社会で活躍するために必要な「ビジネス(経営・経済)」「データサイエンス」の知識・能⼒と、地域課題の解決や新たな価値の創造に主体的に挑戦する姿勢である「ソーシャル・アントレプレナーシップ」を⾝に付けます。

  2. 新しい実習スタイル「コーオプ実習」
    学環では、他大学ではほとんど例のない「コーオプ実習」と呼ばれる新しい実習を導入します。コーオプ実習(Ⅰ・Ⅱ)では、1か月以上にわたり、実習として茨城県内の企業や自治体で実際に働くことで、大学で学んだ知識・能力を実社会で応用することにより高い実践力を身に付けます。実習内容は大学と実習先が協働して設計します。コーオプ実習は、授業としての単位が付与されるだけでなく、実習先の社員・職員として業務に従事するので給与も支給されます。これにより、従来のインターンシップとは異なり社会人基礎力を学生のうちから身に付けることができます。
  3. 選択制の深化した2つのプログラム
    学環の学生は、共通して「ビジネス(経営・経済)」と「データサイエンス」を学びます。さらに2年次には、ビジネス(経営・経済)をより深く学ぶための「地域ビジネスデザインプログラム」か、データサイエンスをより深く学ぶための「地域創生データサイエンスプログラム」を選択し、より専門性を高めます。
    地域ビジネスデザインプログラム地域創生データサイエンスプログラム
  4. 様々な地域課題解決に対応する専門的知識を身に付ける多様な科目群
    学環では、分野・文理を横断した幅広い「課題探究科目」が用意されています。学生自身が探究する課題や進路を見据えて、自ら選択して履修することができます。これにより、学生一人一人の関心や進路に応じた幅広い視野と専門性を身に付けることができます。

    ●主な科目の内容 コミュニティデザイン、多文化共生、公共政策、環境政策、都市防災、ランドスケープデザイン、人文地理、経営情報、経済政策、環境経済、農業経済、農業生産、食品製造、スマート農業、AI・IoT活用、シミュレーション、ソリューション・プランニング など

ソーシャル・アントレプレナーシップ
(社会的起業家精神)

アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、一般的にはゼロから事業を起こすことができる人材が持つマインド(精神)のことを意味します。アントレプレナーシップを持つ人材は、複雑な社会の状況を把握し、課題を明確にし、新たな解決方法を導くことができます。そういった人材は、企業や自治体などでも不可欠になっており、その希少性は高まっています。起業をするかしないかを問わず、あらゆるキャリアにおいて、アントレプレナーシップは働く場における人材としての価値を高め、周囲にもエネルギーを与えます。
そして、ソーシャル・アントレプレナーシップ(社会的起業家精神)とは、社会にある様々な課題を、ビジネスの方法を用いて事業などを起こし、解決していく人材が持つマインド(精神)のことを意味します。ソーシャル・アントレプレナーシップを持つ人材は、企業、自治体、NPOなどとの連携・協働により、それぞれのエネルギーを活用して新たな価値創造に取り組むことができ、そうした人材が地域に待望されています。
地域未来共創学環でソーシャル・アントレプレナーシップを学ぶ学生は、社会的起業家精神を身に付けるとともに、地域や世界の課題を幅広く捉え、現代社会を形成する政策・制度、テクノロジー、ビジネスの知識獲得を目指します。加えて、企業や自治体におけるコーオプ実習で学ぶ実践知を通して、社会的価値と経済的価値を追求する感覚を身に付けます。

卒業後の進路

企業
  • ソーシャルビジネス※を事業として展開している企業
  • 企業(流通業、⼩売り業、製造業、農業団体など)の企画部⾨やマーケティング部⾨、
    プロダクトマネージャー、データアナリスト など
    ※ソーシャルビジネスとは、社会課題をビジネスの手法で解決する事業のこと
⾃治体
政策企画部門 など
団体等
NPO など
その他
起業(⾮営利を含む)、コンサルタント、 ⼤学院進学 など