2026.07.03 学環学生が行く!地域未来共創学環教員インタビュー 【第17回 田村 誠先生】
学環学生が行く!学環教員インタビュー第17弾です!
今回は学生広報アンバサダーのヨシソー、はっしー、もっちゃんが、田村誠先生にインタビューを行いました!
ヨシソー:
本日はよろしくお願いします。まず、田村先生の研究分野について教えてください。
田村先生:
主に気候変動とその対策について研究をしています。ちなみに今いる場所は『GLEC(グレック):地球・地域環境共創機構』と言うのですが、皆さん聞いたことありますか?
全員:
初めて聞きました…!
田村先生:
では初めにGLECの説明を少ししましょうか。GLECというのは大学の研究センターです。GLECには茨城県地域気候変動適応センターも併設し、県とも一緒に気候変動の研究や活動をしています。2025年を含め計2回、気候変動に関する研究や実践を行う機関として『気候変動アクション環境大臣表彰』を受賞したんですよ。
全員:
お~~~!!
田村先生:
研究だけでなく、自治体の職員などと一緒に気候変動への対応策を考えるワークショップを行ったこともあります。これはあくまでも取り組みのうちの1つで、研究で分かったことを皆さんにお伝えし、社会実践に繋げるために色々なことをしているんです。気になったら調べてみてください。私は、今年度からGLECの機構長を務めています。
もっちゃん:
機構長を務めながら、学生に授業をしているということですか?
田村先生:
そういうことになりますね。茨城大学の学生だけでなく、昔ベトナムに住んでいたことがあって、ベトナムの日越大学の学生も教えています。結局何者なんだと思われるかもしれませんが。
はっしー:
本当に色々な場所で活躍されているんですね…!ずっと大学の先生をされているのですか?
田村先生:
いえ、実はそうではありません。初めは何年か別の大学で助手(注:現在の助教)をやって、また別の組織で研究員をして、その後に今の職業になりました。学生の卒論などを担当するようになったのもここ最近5年、10年くらいのことなんです。大学に身を置いていますが、先生というよりは研究者としての感覚が強いですね。最近はGLECの若い研究者や学内外の先生や研究者と研究することも多いです。
もっちゃん:
確かに…大学の先生は学生に教えるだけはなく、自身の研究もされていると改めて気づかされました!先生が研究をしていて、何か感じることはありますか?

田村先生:
研究をしていてつくづく感じるのは、特に環境問題は文系や理系などといった一つの分野では解けないということです。実際の現場ではGLECのような組織を通して、いろいろな学部の人たちや研究者などが集まり、協力しながら研究を進めています。文系、理系が一緒に勉強や研究をするという点では学環に近いものがありますよね。
ヨシソー:
なるほど…。僕たち学環生のルーツかもしれません…!
では次に先生がそもそも気候変動という分野に関心を持ったきっかけを教えてください!」
田村先生:
そうですね。私が学生の時にCOP3という会議で京都議定書が採択されたんです。環境問題に元々関心はあったのですが、その時に『温暖化や気候変動はこれから絶対に大変になる問題だ』と直感的に思って、ちゃんと勉強しようと思いました。しかも当時は絵空事だと考えられていた温暖化に伴う災害などが今はどんどん現実味を帯びてきました。本気で取り組まなければならないと強く感じています。
はっしー:
歴史的な瞬間に立ち会ったのがきっかけとなったんですね。元々関心があったということですが、先生は学生時代どんな学生さんだったんですか?
田村先生:
学生時代は軟式テニス部だったのと、自転車での通学が長い坂道だったので結構運動をしていました。勉強の方は特定の教科がとても得意!というよりも色々な教科を満遍なくやっていました。そこから分野横断的な気候変動に興味をもって、その分野を選んだという部分もありますかね。
もっちゃん:
当時から文理にとらわれないで勉強ができていたのですね…!
田村先生:
ただ、今までを振り返ってみると、ずっと『勉強』をしていますがその本質は違います。学生時代は決められた勉強をしていたけれど、今やっている研究の勉強というのは自分で問いを立てて突き進んでいかなければいけません。単純な勉強量でいえば高校時代が一番多いですが、そういう意味では今の方が大変かもしれないです。
ヨシソー:
確かに。自分で問いを立てることってとても難しく感じます。
少し話を戻してしまうのですが、先生はベトナムに長いこと住んでおられましたよね。日本とベトナムの違いで驚いたことはありますか?
田村先生:
そもそもベトナムは日本と違って社会主義国ですからね。もう全然違いますよ!例えば、トップから朝と昼で言われることが違います。だからって『違うじゃないか!!』とは強く言えないのです。よく言えば、日本のような民主的なプロセスは踏まなくてもよいので実行が早いんです。
はっしー:
民主主義と社会主義ってそんなところに違いが出るんですね。話は変わるのですが、先生が開講されている授業についても教えてください。
田村先生:
私は二年後期、三年前期でそれぞれ、『環境・経済・社会』、『環境経済評価法』という授業を開講しています。みなさんはまだ先ですね。他には基盤教育科目で『サステイナビリティ学入門』という集中講義をやっています。私1人ではなく他の先生と一緒に開講する授業なので、全学部の学生や教員が参加します。ぜひみなさんも受講してみてください。
はっしー:
まさに分野横断の授業ですね…!受けてみたいです!先生が開講されている授業を受けるにあたって持っていてほしい視点や考え方などはありますか?
田村先生:
やはり単純に関心のあるものというか、好きなもの、興味のあるものを探してほしいですね。人それぞれでいいんです。自分で面白いと思ったことの方が自然に勉強が進むと思うので、ぜひ見つけていただきたいです。あとはAIとの関わり方も考えてみてほしいですね。使うのは悪いことではありませんが、分かった気になって終わってしまうのがもったいないと思うんです。『本当にそうなの?」と自分で考える過程はやはり大事で、そこから実際に手を動かして確かめてみてほしいですね。
ヨシソー:
僕もAIで分かっている気になってしまうときがあるかもしれないです…。では最後に受験生に向けてメッセージをお願いします。
田村先生:
先ほども言いましたが、とにかく自分が好きなことを全力で勉強してほしいです。本当に好きなことといっても簡単には見つからなかったり、途中で挫折してしまうかもしれないですが「全力で打ち込む」ことがとてもいい経験になります。あとは、大学は「勉強する場所」というイメージが強いと思いますが、「研究する場所」でもあります。より自分の好きなことについて探求できるはずです。希望をもって入学してきてください。
ヨシソー:
高校生だけではなく、大学生の私達にも響くメッセージです…!!本日はありがとうございました!

今回は「GLEC」の建物でインタビューを実施したため、見学も少しさせていただきました!廊下にはGLECで行った研究が展示されており、それについての説明もしていただきました。気候変動を扱うからこそ、研究内容やアプローチがこんなにも多様化するのかと思うと共に、その課題の大きさを再認識できる時間になりました。
いかがでしたでしょうか? 次回は今村一真先生のインタビューです!お楽しみに!!