2026.04.08 データ分析を支える高度統計を学び、”教える力”へ――「大学統計教員育成研修」の修了報告
2026年3月13日、文部科学省「統計エキスパート人材育成プロジェクト」において統計数理研究所が実施した「大学統計教員育成研修」を地域未来共創学環の池田真也先生が修了しました。
地域未来共創学環の業務の傍らで、2024年4月から2年間に渡り広島大学や群馬大学など他大学の若手大学教員13名とともに、日本統計学会や応用統計学会など日本を代表する統計学の学会を牽引してきたシニア研究者の指導のもとで、統計学教育のトレーニングを受けました。
以下、池田真也先生からのコメントです。
この度は統計学教育に関する大変貴重な機会をいただきましたので、その成果を学環生のみなさんにも還元できればと思います。
この研修は通称「統計エキスパート研修」と呼ばれており、発展的な統計学や機械学習などについて数理的に高度な内容まで踏み込んで学ぶものでした。しかし、その入り口はみなさんが1年次生の時に履修する統計学の内容で、入門的教科書に書いてある「平均」、「期待値」、「確率変数」といった概念です。
その背景には実は難しい数理が仁王立ちして待ち構えているのですが、その難しい話を分かりやすく説明するための技術を色々と勉強しました。こういった古典的な統計学ではなく、より高度かつ最新の手法を色々と使える方がいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、これが意外と「コーオプ実習」に役立ちそうです。
学環はビジネスとデータサイエンスを中心とした分野・文理横断の学びから、地域課題の解決や、新たな価値創出に挑戦する実践的な人材を養成していますので、企業の新商品の需要予測や、行政の地域政策の評価に役立つような統計学の使い方を意識して研修に臨んでいました。現実の問題に対して統計学を応用するというのは難しいですが、それ以上に、相手となる企業や自治体の担当者に分析結果を理解してもらうことが難しいのです。
その時に、統計学の手法を分かりやすく説明する技術が役立ちます。統計学関連の授業を履修していればみなさんは既に必要な知識を持っているはずです。そのうえで「統計学を勉強したことがない人に説明する」姿を想像しながらコーオプ実習前に統計学を復習することを是非お勧めします。