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学環学生が行く!地域未来共創学環教員インタビュー 【第22回 池田真也先生】

↑フィリピンの市場で人参を洗浄してる業者に聞き取り調査をしてる写真。

こんにちは!
地域未来共創学環教員インタビュー、第22回!
今回は、学環アンバサダーのつっちーとあっつんとちーちゃんで、池田真也先生にインタビューしてきました!

つっちー:
 まずは先生の研究内容についてお伺いしてもよろしいですか?

池田先生:
 農業経済学の中でも農産物流通論に属する研究をしています。
 生産者や消費者ではなく、その間にいる中間業者や商人がどういう取引契約をしているのかについて聞き取り調査したうえで、経済理論と取引内容が一致しているのかをデータを使って実証しています。 海外調査は難しいですが、インドネシアの幾つかの大学と学術交流協定が結ばれていたことを利用して、インドネシアの流通の研究を始めました。

つっちー:
 この分野を研究しようと思ったきっかけは何ですか?

池田先生:
 取引や契約には昔から興味があって、商売の現場で取引が行われていることは言葉としては知っていました。その中で、例えば『買い手は1円でも安く買いたい、売り手は1円でも高く売りたいが、その場でうそをついたりをすると継続的な取引ができない。そのあと、別の取引相手を探さなければならないが、うそをついたと近場で悪いうわさが広まったら相手をされない。だから遠くの取引相手を探す必要が出てくるが、これは手間。そのため、市場にきちんとしたルールがなくても人は約束を守る。』こういった、“バザール・エコノミー”という考え方を知ったとき、これは本当なのか?と興味を持ち、研究を始めましたね。

つっちー:
 取引の現場では、売り手か買い手のどちらかが強いイメージがあるのですが、実際にはどうなのでしょう?

池田先生:
 基本両方強いですよね。その両方の間に細かな中間業者がいるんですけど、その業者が強い場合も、場所によってはあります。現地に行ってその人たちに話を聞くことで、売り手買い手の裏にもいろいろな人生があることが分かりました。
 そういうのを知ると、より立体的に流通の取引っていうのが分かるようになっていくんですよね。今の話を本などに書いても、多分現場を見ないと分からない。
 時間はかかるけど現場で話を聞く必要がある。やっぱり大事なのは“無駄なこと”だと思います。

一同:
 あ~(頷き)

池田先生:
 いや、無駄なのはイヤなんだけどね。でも研究はそれを避けることはできない。例えば、データサイエンスをするのにはやっぱり数学をがっつりやることから逃れられなかったりね。無駄としか思えないことに時間を使うのが、結局は大事ですね。

一同:
 おお~!

つっちー:
 経歴についても伺ってよろしいでしょうか?修士課程で東大、博士課程で東北大を卒業されていますが、その間で銀行に勤められていますよね。これはどうしてですか?

池田先生:
 修士の時は初めから就職するつもりだったんですよね。インドネシアの研究を大学でしていたから、海外に行けるような仕事にしたいなと思って探していたんだけど、時期的にリーマンショックがはじけたおかげで、信じられないくらい就職先がなくなった年だったんです。なので、最後に決まったところに行ったんだけど、思い描いた就職ができず、結局やめて博士課程に進学することにしました。

ちーちゃん:
 あーそれで銀行に就職したんですね。

つっちー:
 最後になるんですが、高校生へのメッセージをいただいてもいいですか?

池田先生:
 うーん…むしろどんなこと言われたいですか?(笑)

あっつん:
 そうですね…。やっぱり、学環は学べる分野が幅広いので、これがやりたい!と決まっていない人にもおすすめです、とかですかね。

池田先生:
 あーじゃあ、茨城にも海外にも興味がある人におすすめです、でいいでしょうか。

つっちー:
 いいですね!茨城から海外へ、ですね。

池田先生:
 でも、今は生き方が多様だよね。あと、お金も何に使うかが大事。多分今からでも自分のスキルに投資した方がいいですよ。生成AIとか使って言語は完璧に翻訳できるけど、分かった感じがしないよね。手ごたえがないし、やりがいとか、面白みとかが失われてる気がする。研究でもAIを使ったら一瞬で終わるなとも思うけど、研究の面白いところまでA Iに任せちゃうとつまらないよね。

つっちー:
 今日のキーワードは“無駄”かもしれないですね。

池田先生:
 皆さんも、無駄なことだから他人に全く理解されないけど、そういうのをちゃんと大事にしてもらいたいですね。

つっちー:
 本日は貴重なお話ありがとうございました!

池田先生の「大学統計教員育成研修」の修了報告もあわせてお読みいただけましたら幸いです。
➡データ分析を支える高度統計を学び、”教える力”へ――「大学統計教員育成研修」の修了報告 | 地域未来共創学環