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学環学生が行く!地域未来共創学環教員インタビュー 【第23回 野口 宏 先生】

こんにちは!学環生による学環教員インタビュー第23弾です!

今回は 野口宏先生 に、学生広報アンバサダー2年生の けんじ、1年生の みやしん、さきちゃん がインタビューを行いました!

みやしん:
 本日はよろしくお願いします!早速ですが、先生が現在取り組まれている研究について教えてください。

野口先生:
 よろしくお願いします。私は情報戦略機構にも所属し、大学の情報システムやネットワークを安全かつ効率的に運用・整備するための研究を行っています。例えば、災害などの予期せぬ事態が起きても、安心して利用できるシステムに応用できるような研究です。現在は大学のDX(デジタル・トランスフォーメーション)に関わる業務にも携わっています。 

けんじ:
 先生は最初から情報戦略機構に所属されていたのですか。

野口先生:
 今は併任していますが、もともとは工学部の情報工学科に採用されました。当時は情報処理センターという組織で大学のシステム整備のお手伝いをしており、その後、大学の組織改編を経て現在の情報戦略機構へと変わりました。

みやしん:
 そうだったのですね!ちなみに、先生が着任された頃の大学の情報環境はどのようなものだったのでしょうか。

野口先生:
 私が着任した頃は、まだ大学にはインターネットがありませんでした。電子メールを送るためには電話回線を使い、モデムで接続して通信していたのです。通信料も高かったので、一日に数回だけまとめてメールを送受信していました… あとは、大学内に光ファイバーを敷設したり、ネットワークを整備したりと、技術職員の方々と一緒に一から環境を作ってきました。今では業者の方が担当する部分も多いですが、当時は自分たちで作業することもありました。

さきちゃん:
 今では当たり前にメールやネットワークを使っていますが、その環境づくりに先生方が関わってこられたのですね。すごい…!! 次に、学環の授業では、「確率・統計」と「プログラミングⅠ」を担当されていらっしゃいますが、どのような授業なのでしょうか。

野口先生:
 「確率・統計」は高校で学ぶ内容を発展させ、データを分析するための基礎を学ぶ授業です。「プログラミングⅠ」ではPythonを使いながら、プログラミングの基礎を身に付けてもらいます。

けんじ:
 大学のプログラミングは高校では触れてこなかった深い分野も勉強するため、少し難しく感じてしまう学生も多いと思います。特に意識してほしいことはありますか。

野口先生:
 プログラミング言語をマスターする!というよりも、一番大切なのは「概念」をきちんと理解することです。例えば再帰(関数が自分自身を呼び出す仕組み)のように、一度考え方を理解すると複雑なプログラムも組み立てられるようになります。文法だけを覚えるのではなく、「こういう考え方がある」と理解しておくことが重要です。

みやしん:
 理解が大事なのですね、頑張ります!ところで、最近ではAIを使えばプログラムも簡単に作れるようになりました。私たち学生はどのようにAIと付き合っていくべきでしょうか。

野口先生:
 今ではAIに聞けば、「プログラミングⅠ」で扱う内容ならほぼ正確な答えが返ってきます。しかし、その答えが本当に正しいのか、自分で判断できる力が必要です。AIは便利ですが、すべて任せてしまうと自分では理解できません。AIが作ったプログラムを確認し、必要に応じて修正できることが、これからの時代に求められる力だと思います。

みやしん:
 AIを使わないのではなく、使いこなせる人になることが大切なのですね。

野口先生:
 そのとおりです。これからAIを使わない時代には戻らないでしょう。だからこそ、AIの出した結果を理解し、正しく活用できる力を身につけてほしいと思います。

さきちゃん:
 高校ではゲーム感覚でプログラミングを体験することが多かったのですが、そこで意識したほうが良いことはありますか。

野口先生:
 そうですね…コンピュータは「頭がいい」と思われがちですが、実際には違います。人が一つひとつ細かく、正確に指示を出さなければ動けません。プログラムは一文字間違えただけでも動かなくなります。だからこそ、「正確に伝える」という意識を持つことが重要です。高校では楽しみながらその感覚を身に付けてもらえれば十分だと思っています!

けんじ:
 先生はもともと数学を専攻されていたと伺いました。 数学と情報分野はやはりつながっているのでしょうか。

野口先生:
 大学では数学科に所属していました。その後、大学院では数学に近い分野でデータベースを研究し、現在の情報システムの研究へとつながっています。例えば暗号技術の基礎には数学があります。最近では量子コンピュータに対応する新しい暗号技術なども数学を活用して研究されていますね。

けんじ:
 なるほど、数学と情報には密接な関係があるのですね!少し話を戻してしまいますが、先生が情報システムに関して、現在特に力を入れている研究はありますか。

野口先生:
 はい。最近は認証システムの研究を進めています。例えば大学の教務情報ポータルシステム等へログインするとき、多要素認証を使いますよね。それよりも安全で使いやすい認証方式として、「パスキー」などの技術が利用できるよう研究を進めています。利用者にとって便利で、安全性も高いシステムを実現したいと考えています。

さきちゃん:
 いつも私たちが安心してログインして利用できていたのは、その技術のおかげだったのですね…! 最後に、受験生へメッセージをお願いします。 

野口先生:
 学環には、とても良い先輩たちがたくさんいます。ぜひその先輩たちを目標にしながら、自分自身も成長していってほしいと思います。あとは、少しでも「面白そうだ!」と思えることが見つかったら、ぜひその気持ちを大切にして、思い切って突き進んでくださいね。

さきちゃん:
 心に響きます…! 改めまして、本日は貴重なお話をありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?  次回もお楽しみに✨