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地域未来共創学環 初の海外研修がスタート

――派遣担当教員が見届けた「最初の3日間」

 地域未来共創学環として初めての海外研修が、2026年3月2日から35 日間、ベトナム・ダナン外国語大学を拠点にスタートしました。この研修は学生の声から企画が始まり、言語学習、文化理解、地域課題研究、そして市内企業でのインターンシップを組み合わせた実践的なプログラムとして整備されたものです。
参加学生は学環1期生の2年生 7 名。研修開始の報告は学内のホームページ にも掲載されており、学生の現地レポートはnote でも随時更新されています。

今回の海外研修は、地域未来共創学環として初めての海外派遣型プログラムであることから、研修の安全管理と学修環境の確認のため、派遣担当教員である瀬尾匡輝准教授が初日から3日目まで現地へ同行しました。以下では、担当教員が現地で見届けた最初の3日間の様子をお伝えします。


 ダナン国際空港に降り立った瞬間、学生たちがまず驚いたのは、強烈な日差しと湿度でした。学生たちは「想像以上の強い日差しと暑さに驚いた」と語り、現地の空気を全身で受け止めていました。宿舎への移動後は、周辺の街を少し散策しました。バイクの多さ、すれ違う人びと、街中の活気……。学生たちは「とにかくエネルギーがすごい」「日本とは交通の流れが全然違う」と口々に話し、異文化の中に身を置く実感が一気に湧いたようでした。

▲現地の空港で温かく迎え入れてもらいました

 翌日は午前中にダナン外国語大学で開講式が行われ、研修が公式にスタートしました。初めてのベトナム語授業では、声調の多さに戸惑いながらも、学生たちは積極的に発音練習に取り組んでいました。発音の難しさに思わず笑い合いながらも、授業後には「褒められるとうれしい」「少しずつわかってきた気がする」と前向きな声が聞こえてきました。

▲開講式にて

 昼休みには、大学近くの食堂で研修を担当する現地の先生と一緒に昼食をとりました。料理の名前やおすすめの店を教えてもらいながら、現地の食文化や日常の暮らしについて自然と会話が広がり、学生たちは「ことばの学び」と「地域とのつながり」がこれからどのように深まっていくのかを実感している様子でした。

▲みんなで生春巻きを食べる

 午後には、ベトナムの古代史に関する講義も行われ、地域の歴史や文化への理解の入口が開かれました。この学びは翌日の博物館見学にもつながり、学生たちが現地で得る体験をより豊かにする基盤となりました。

  3日目の午前はベトナム語の授業が行われ、この日は あいさつや自己紹介、簡単な質問表現などの基本的な会話を集中的に学びました。授業後、学生たちは「せっかくだから使ってみたい」と意欲的で、早速覚えたフレーズを使って、大学構内で出会う現地学生に積極的にベトナム語で声をかけていました。表情や身振りも交えながらことばを使う姿から、学びが行動へとつながり始めていることが感じられました。

▲ベトナム語の授業の様子

 昼休みになると、現地学生と合流し、大学近くの食堂で一緒に昼食をとりました。ここでも学生たちは、学んだばかりのあいさつや自己紹介を試しながら会話を広げ、料理の説明を聞いたり、日本の食べ物との違いを話したりして、自然な交流が進んでいきました。食後には学内の交流室で人狼ゲームが始まり、ことばの理解と推理を楽しみながら、笑いの絶えない時間になりました。言語の壁があっても、一緒に遊ぶことで距離が一気に縮まっていくのが印象的でした。

▲現地の学生たちと

▲「人狼ゲーム」で遊ぶ

 午後は、現地学生も同行してチャム彫刻博物館を訪問しました。チャム文化や地域の歴史を示す展示を前に、学生たちは「授業で学んだ言葉が実際の説明に出てくると理解しやすい」と話し、現地学生に補足を質問する姿も見られました。ここでも午前中に身につけた表現が生かされ、学習内容と地域の歴史・暮らしが自然につながっていく瞬間が数多く見られました。

▲チャム彫刻博物館にて、現地学生に説明をしてもらう

 このように、3日目は 「学んだことばを使ってみる」→「交流が深まる」→「現地見学で理解が広がる」 という循環が生まれ、学びと体験が結びついた非常に充実した一日となりました。

 研修中盤以降には、ダナン市内の企業でのインターンシップがスタートします。学生たちは企業の現場に入り、地域産業の課題や成長の可能性を現場で学びます。

この実務体験は、前半で培った言語・文化理解を土台に、

  • 企業の事業内容を知る
  • 地域経済の仕組みを観察する
  • 各企業が取り組む課題に触れる

という「地域の現実と向き合う」学びにつながります。

研修後半には、現地大学の学生と協働し、研修を通して得た視点をもとに地域課題について議論し、最終発表へとまとめていきます。

 最初の3日間をともに過ごし、学生たちの主体性と柔軟さを強く感じました。
新しいことばを学び、文化に触れ、現地の学生と自然に交流を深めていく姿は、この 35 日間が大きな成長の時間になることを予感させます。

異文化の中で暮らし、学び、協働する——。地域未来共創学環が大切にしてきた学びが、いま国境を越えて広がり始めています。これから続く研修の中で、学生たちがどのように成長していくのか、私自身も楽しみにしています。

学生による現地レポートは note で随時更新されています。ぜひご覧ください。
https://note.com/ibadai_cge/m/mf004c24c1ac0